18.将棋の子:大崎善生
将棋のお話
あなたは『奨励会』をご存知ですか?
最近、藤井聡太棋士が将棋界の連勝記録を更新したり、二冠を達成するなど、メディアでも将棋のニュースが取り上げられることが多々あります。
その少し前は、加藤一二三九段が、よくメディアに出たりしていました。
加藤九段はひふみんなど親しまれていますが、将棋界ではレジェンドです。テレビ番組では結構いじられたりしていますが、将棋のタイトルを何度も獲得しているトップ棋士です。
今回はそんな将棋の世界のお話です。
実際、将棋のプロ棋士になるにはこのような壮絶な世界がありますというのが、この本に書かれています。
内容はノンフィクションですので、よりリアルな将棋の世界が垣間見えます。
奨励会というのは、プロ棋士になるまでの登竜門となっており、プロ棋士になるために激戦を繰り広げる場のことです。
6級から三段までで構成されていて、成績を上げていくと、昇級したり昇段したりします。四段に昇段すると正式にプロ棋士となります。
奨励会には後段規定もあり、三段から二段、二段以下から降級や降段ということもあります。
年齢制限もあり、満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった場合は退会となってしまいます。
このようにプロ棋士になるには何度も壁が立ちはだかり、その壁を乗り越えた者だけがプロ棋士というほんの一人握りの立場になれるのです。この奨励会では、将棋に命をかけた者たちの戦いが繰り広げられています。
四段昇段がかかった対局ではプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、様々なドラマが繰り広げられます。
そんな世界をノンフィクションでお楽しみいただける一冊となっております。
ノンフィクションだからこそ伝わってくる、熱い世界をお楽しみください。